la-musicaの美の採掘坑

自然、美術、音楽、訪れた場所などについて、「スゴイ!」「きれいだな...」「いいね」と感じたものごとを書き留めています。皆さんの心に留まる記事がひとつでもあればうれしいです。

永遠の場所(Travel)

三蔵法師玄奘と薬師寺 (永遠の場所 30)

今回の京都・奈良旅行に際しては、息子が「西遊記」を読み始めていたことも一つのきっかけとなり、玄奘三蔵の遺骨が分骨され祀られている奈良・薬師寺を訪れたいと考えていました。 第一の目的は、日本画家・平山郁夫が玄奘三蔵の苦難の記録である「大唐西域…

平等院鳳凰堂 (永遠の場所 29)

京都・奈良旅行の二日目に、昨年、平成26年10月に平成修理が終わってよみがえった宇治の平等院鳳凰堂に行ってきました。 平等院鳳凰堂は前日訪れた三十三間堂以上に国宝が揃っている場所です。 四棟で構成される鳳凰堂、本尊阿弥陀如来坐像、52体の雲中供養…

京都~観光バスツアー (永遠の場所 28)

夏休みに帰省した機会に、足を少し延ばして京都・奈良に二泊三日で旅行してきました。 夏の京都を子供達と一緒に路線バスと電車で観光するには限界があると考え、初日は観光バスを利用して、小学校の教科書にも載っているスタンダードな観光スポットを見て回…

鉄道旅行~会津への道 (永遠の場所 27)

東武鉄道の「ゆったり会津 東武フリーパス」を使って会津へ行ってきました。 鉄道好きの息子と二泊三日で家族旅行をするにはちょうど良いと考えて計画を立てましたが、色々な意味で新たな発見がある旅になりました。 東京浅草から会津若松までは、①東武伊勢…

ケルン大聖堂 (永遠の場所 26)

先月(11月)のドイツ出張の折、週末にケルンに行ってきました。 ちょうどヴァルラフ・リヒャルツ美術館で、『DIE KATHEDRALE(大聖堂)』というケルンならではの特別展が開催されていたので見てみたかったのと、久しぶりにケルシュ(地ビール)を飲みたくなっ…

イスタンブール~ホテル・ペラパレス&ボスポラスクルーズ (永遠の場所 25)

翌朝頭痛で目を覚まし、ラキの飲みすぎによる二日酔いと気付きました。 それでも朝食を採ってホテルをチェックアウトし、新市街へ向かうべくトラムでガラタ橋の旧市街側ふもとに位置するエミノニュ地区へ。 ガラタ橋の上は釣り糸を垂れる人達でいっぱい。バ…

イスタンブール~ベリーダンス@オリエント・ハウス (永遠の場所 24)

二日目の夜、ベリーダンスを観るためオリエントハウスに向かいました。 8時ではまだ観客もまばら。 食事は済ませていたので50US$のドリンク付きコースを選択。 ドリンクは一番コスト・パーフォーマンスが良いと思われたラキのハーフボトルにしましたが、後で…

イスタンブール~ハマム&旧市街名所 (永遠の場所 23)

ドイツに長期出張していた頃、かねてから行きたかったイスタンブールに三泊四日で訪問しました。 訪問に当たって設定した旅の目的は、①ハマム ②旧市街名所 ③ベリーダンス ④ホテル・ペラパレス ⑤ボスポラス・クルーズ の五つでした。 イスタンブール・アタチ…

週末パスでの鉄道父子二人旅~二日目 (永遠の場所 22)

初日は思いがけず新幹線つばさで山形に入ることができました。 18時過ぎにホテルにチェックイン。 早速夕食の場所を探しに山形駅前の商店街方面へ向かうと、ちょうどお祭りで「みちのく阿波おどり」が行われていました。 商店街周辺の気の利いたお店は予約で…

週末パスでの鉄道父子二人旅~初日 (永遠の場所 21)

「週末パスでの鉄道父子二人旅」、初日の旅程は以下の通りです。 1) 上越新幹線 Maxとき309号 東京 8:24 - 新潟 10:37 2) 羽越本線 特急いなほ3号 新潟 10:58 - 酒田 13:06 3) 陸羽西線 快速最上川 酒田 14:00 - 新庄 14:51 4) 奥羽本線 新庄 16:1…

週末パスでの鉄道父子二人旅~準備編 (永遠の場所 20)

小学2年生の息子の愛読書は『なるほどKids 日本全国鉄道旅行』です。 3歳になる前に鉄道に目覚め、鉄道熱は冷めることなく5年以上続いています。 彼は『なるほどKids 日本全国鉄道旅行』を二冊持っていて、一冊目は2008年に発行されたもの、二冊目は2012年に…

グアディアナ川の霧 (永遠の場所 19)

学生時代のスペイン旅行。 コルドバでロメロ・デ・トーレス美術館を訪れた後、列車でセビーリャへ向かいました。 翌日セビーリャでは、映画「風とライオン」のロケにも使われたアルカサル、大聖堂とその中の、ムリーリョの「聖アントニウスの幻視」のあるサ…

戸隠神社 奥社・九頭龍社 (永遠の場所 18)

小布施・長野を訪れた翌日、戸隠神社の奥社と九頭龍社を参拝しました。 戸隠は天の岩戸伝説の岩戸が落ちたところ、というより落ちた岩戸自体が戸隠山になったとのいわれを持った場所です。 奥社は天の岩戸を開けて戸隠へと投げた天手力雄命(あめのたぢから…

熊野~速玉大社・神倉神社・那智大社 (永遠の場所 17)

二日目は、初日の熊野本宮大社に続き、熊野速玉大社と熊野那智大社を参詣する計画でした。 川湯温泉8:58発の熊野バスで新宮駅へ向かいます。 駅には10時頃到着。コインロッカーに荷物を入れて速玉大社へ向かいます。 速玉神社は熊野川河口に鎮座し、主祭神は…

熊野~熊野本宮大社・熊野古道 (永遠の場所 16)

6月に思い立って熊野に行ってきました。 熊野古道を歩きたい、熊野三山を参詣したい、那智の滝を見てみたい、熊野の温泉に浸りたい等々の目的に対して、二泊三日に凝縮した計画をたてました。 20年ほど前に吉川英治の「新・平家物語」を読んで以来、熊野は是…

コタキナバル~独占!スパンガール島 (永遠の場所 15)

コタキナバル四日目。 この日は丸一日、スパンガール島(Pulau Sepanggar)で過ごしました。 スパンガール島は、トゥンク・アブドゥル・ラーマン国立公園のガヤ島の北に位置し、2013年に民間の日帰り観光施設ができてツアーで上陸できるようになったばかりの島…

コタキナバル~象への餌やり@ロッカウィ・ワイルドライフ・パーク (永遠の場所 14)

ガラマ川リバーサファリの翌日は、「ボルネオの動物たちに会いに行こう!」ということで、コタキナバル郊外にあるロッカウィ・ワイルドライフ・パーク(Lokkawi Wildlife Park)へ。 サバ州野生生物保護局が運営する公営の動物園です。 ホテルでタクシーを手配…

コタキナバル~ガラマ川リバーサファリ (永遠の場所 13)

コタキナバル二日目の午後、ガラマ川(Garama River)のリバーサファリ・ツアーに参加しました。 英語のツアーに申し込んだのですが、当日、人数の関係で日本語のツアーの方に参加してもらえないかとの打診がありもちろんOKしました。 13:45にホテルに迎えに…

コタキナバル~ステラハーバー・リゾート (永遠の場所 12)

東マレーシアのコタキナバル(Kota Kinabalu: KK)へ家族で旅行しました。 世界で3番目に大きな島、ボルネオ島の北部にマレーシアのサバ州とサラワク州があり、コタキナバルは東側にあるサバ州の州都です。 人口約55万人で東マレーシア最大の都市です。 特別…

テルアビブ 2014年3月~新・入出国審査 (永遠の場所 11)

仕事で初めてイスラエルのテルアビブを訪問する機会を得ました。 テルアビブに販売エージェントがいて、これまでは先方にドイツへ出てきてもらって打合わせを持っていましたが、今回はこちらから訪問して、同社並びに同社が抱える顧客と打合わせを持つことに…

マヨルカ~山と海の島 (永遠の場所 10)

ドイツに長期出張していた頃の10月の週末、スペイン・バレアレス諸島のマヨルカ島で過ごしました。 マヨルカ島はドイツ人にとって非常にポピュラーなリゾート地で、一昔前の日本人にとってのグアム島のイメージです。 ドイツ人観光客が多いので、島ではドイ…

モロッコ~サハラ砂漠 (永遠の場所 9)

「サハラ砂漠をこの目で見たい!!」と思い立ち、十数年前の夏、友人とモロッコを旅しました。 サハラ砂漠をハイライトに、前後にモロッコの主要な街、マラケシュ、フェズ、メクネス、カサブランカを巡る一週間の旅でした。 旅程は下記の通り。鉄道、バス、…

クレータ島~父と息子、父と娘のギリシャ神話 (永遠の場所 8)

ドイツの児童文学作家ハンス・バウマンの「イーカロスのつばさ」という本を読みました。 ギリシャ神話のイーカロスを主人公とした物語で、イーカロスの父ダイダロス、クレータのミーノース王とその娘アリアドネ、怪物ミーノータウロスとアテーナイの王子テー…

スイス - ベルナー・オーバーラント・ドライブ 2003年夏 (永遠の場所 7)

2003年の夏、美術館巡りを目的に妻とスイスを旅行しました。 シュトゥットガルト州立美術館(ドイツ)、ファドゥーツ・コレクション(リヒテンシュタイン)、ヴィラ・フローラ、オスカー・ラインハルト・コレクション、チューリヒ美術館、ビュールレ・コレクショ…

プラハ - 百塔の街とアペリティフ (永遠の場所 6)

チェコの首都プラハには80年代後半から90年代前半にかけて度々出張し長期に滞在しました。 僕にとってはとても思い出深い特別な街です。 その後2000年に旅行で訪れましたが、それ以来訪問する機会が持てていません。 大好きなプラハついての下記の雑文は今か…

ギリシャ:サモス島~エフェソス(トルコ)~アテネ 1997年夏 (永遠の場所 5)

ローマ行きのついでに計画したギリシャ旅行でしたが、旅するうちに増々ギリシャが気に入ってきました。 見どころが多いこと、料理が口に合うこと、そしてゆったりと時間が過ぎていくこと等々、色々理由はあります。 現在ギリシャで世界遺産に登録されている…

ギリシャ:アテネ~ナフプリオン~エピダウロス 1997年夏 (永遠の場所 4)

[Aug.01] 朝8時出発のカランバカ→トリカラのバスに乗る。30分ほどで到着し、9時発のアテネ行きに乗り換えた。 トリカラからアテネへの道は、途中山道はあったものの概して平地が多い。 距離は長くても、イグメニツァからカランバカの道のように山あり谷あり…

ギリシャ:イグメニツァ~カランバカ~メテオラ 1997年夏 (永遠の場所 3)

1997年の春、塩野七生の「ローマ人の物語」を読み始めました。 「ローマ人の物語」は1992年から年に1冊ずつ刊行され、読み始めた時には第5巻まで刊行されていました。 読み始めてすぐに古代ローマの世界に引き込まれ、一気に「ユリウス・カエサル ルビコン…

ベルリン 2000年秋冬 (永遠の場所 2)

2000年10月。15年ぶりにベルリン訪問。 ベルリンの壁が崩壊した89年以降のベルリンの変化を見たいと思いながら既に長い時が過ぎていました。 85年訪問時にモノトーンの景色でしか知らなかったウンター・デン・リンデンやフリードリヒ通りも、ホテルやデパー…

東西ベルリン 1985年夏 (永遠の場所 1)

学生の頃、そして社会人になってからも、色々な場所を旅してきました。 一度しか訪れていない場所。たびたび訪れた場所。その中に強く印象に残っている特別な場所があります。 僕にとっては永遠の、それらの場所のことを書いておきたいと思います。 ********…