テルアビブ 2014年3月~新・入出国審査 (永遠の場所 11)
仕事で初めてイスラエルのテルアビブを訪問する機会を得ました。
テルアビブに販売エージェントがいて、これまでは先方にドイツへ出てきてもらって打合わせを持っていましたが、今回はこちらから訪問して、同社並びに同社が抱える顧客と打合わせを持つことにしたものです。
といっても、イスラエルへの渡航に関しては、外務省が海外安全ホームページの危険情報に、ガザ地区や西岸周辺に「渡航延期勧告」を、テルアビブ、エルサレムを含むその他の地域についても「十分注意」としており、これに伴って会社の規定もテルアビブについては”注意”という渡航制限扱いとなっていて、渡航に際して社内の手続きが必要でした。
社内手続きは何とでもなる一方、実際にイスラエルへ入国しイスラエルから出国するに当たっては、非常に厳しい審査があると聞いたり読んだりしていたので、予めどのように対処するか想定問答を考えながら準備していました。
入国に際しては、旅券にイスラエルを対立国としているアラブ諸国の査証・入国スタンプがあると、チェックが厳しくなる場合があるとのこと。イスラエルと国交の無いマレーシアの入国スタンプがあることが少し気にかかっていました。
一方、旅券にイスラエルの出入国スタンプがある場合、イスラエルと敵対しているアラブ・イスラム諸国では入国を拒否されるということなので、旅券にスタンプを押さないでもらうにこしたことはありません。
外務省のHPの情報によれば、2013年1月からは入国スタンプは押されなくなったとのことなので、出国時に旅券にスタンプをおされなければOKと認識していました。
又、空路で出国する際は、チェックインに先立って、テロ防止のためのセキュリティー・チェックを受け、その際係官から口頭で細かく色々な質問を受け時間もかかるので、遅くとも出発時間の3時間以上前には空港に着いているようにとのアドバイスをガイドブックで読んでいました。
さて、実際のところどうだったか。
入国:
今回トルコ航空の深夜便で朝3時頃テルアビブのベン・グリオン国際空港に到着。外国人搭乗者は少なかったようで、外国人用カウンターはすいていました。
入国審査では、旅券を渡しても質問はほとんど受けず、旅券の写真のページをスキャンして打ち出した名刺大の入国カードを渡されただけでした。
出国:
チェックイン前のセキュリティー・チェック/尋問はかなり厳しく、数人の係官から同じ質問を受け、回答内容の一貫性を確認されると読んでいたので、それなりに準備していたのですが、質問は定型的なもの(荷物は自分で梱包したか、第三者から託されたものはないか、武器・危険物は携行していないか等)で、質問した係官も一人だけでした。
搭乗客でごったがえしていて、チェックインには時間がかかりましたが、係官からの質問は簡易なものでした。
手荷物検査も自分の場合は他の飛行場と変わらないものでした。
(同行者の方は、係官からの質問に対してスムーズに答えられなかったからか、手荷物検査は特別な列の方に並ばされ、カバンを開けられて細かく確認されたそうです。)
懸案の出国審査では、入国時に渡された入国カードとともに旅券を提出。入国カードは回収されて、代わりに同じように名刺大の出国カードを渡されました。スタンプは押されませんでした。
(同行者が"ノー・スタンプ・プリーズ"と話したところ、「もうスタンプは押さなくなった」とのコメントがあった由。)
イスラエルの販売エージェントが、最近入出国管理のシステムが変わったらしい、と言っていましたが、どういうことだかわかりました。ただ、インターネット上の日本語のサイトにはまだこの情報は掲載されていないようです。
というわけで、ちょうど今月から新しくなったシステムを経験してきました。
♪♪♪♪♪
テルアビブには3日間滞在しました。
滞在したのは、地中海に面したビーチ沿いに走るハ・ヤルコン通りにあるPark Plaza Orchid Tel Avivというホテル。
最上階(17階)のOne bedroom suiteでとても快適でした。
部屋から見た早朝の地中海・ビーチの景色です。
日中は販売エージェントに目いっぱい顧客に連れ回されたので、残念ながら今回は観光する時間が全くありませんでした。
夕方少し目の前のビーチにいって風に当たってみました。
水着を持ってきたのなら朝海に行ってみたらと言われたので、帰る日の朝7時前にビーチに行ってみました。
水に足を入れてみましたが、さすがにまだ泳ぐほどには水は温かくなく、泳ぐのは断念しました。
このビーチの砂は日本の砂浜のものと比べるとかなり細かくて、昔行ったモロッコのサハラ砂漠の砂を思い出しました。
ホテルの滞在した階の壁に飾られていた写真。1964年当時のこのあたりの様子だそうです。