la-musicaの美の採掘坑

自然、美術、音楽、訪れた場所などについて、「スゴイ!」「きれいだな...」「いいね」と感じたものごとを書き留めています。皆さんの心に留まる記事がひとつでもあればうれしいです。

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ギリシャ:アテネ~ナフプリオン~エピダウロス 1997年夏 (永遠の場所 4)

[Aug.01] 朝8時出発のカランバカ→トリカラのバスに乗る。30分ほどで到着し、9時発のアテネ行きに乗り換えた。 トリカラからアテネへの道は、途中山道はあったものの概して平地が多い。 距離は長くても、イグメニツァからカランバカの道のように山あり谷あり…

ギリシャ:イグメニツァ~カランバカ~メテオラ 1997年夏 (永遠の場所 3)

1997年の春、塩野七生の「ローマ人の物語」を読み始めました。 「ローマ人の物語」は1992年から年に1冊ずつ刊行され、読み始めた時には第5巻まで刊行されていました。 読み始めてすぐに古代ローマの世界に引き込まれ、一気に「ユリウス・カエサル ルビコン…

ベルリン 2000年秋冬 (永遠の場所 2)

2000年10月。15年ぶりにベルリン訪問。 ベルリンの壁が崩壊した89年以降のベルリンの変化を見たいと思いながら既に長い時が過ぎていました。 85年訪問時にモノトーンの景色でしか知らなかったウンター・デン・リンデンやフリードリヒ通りも、ホテルやデパー…

東西ベルリン 1985年夏 (永遠の場所 1)

学生の頃、そして社会人になってからも、色々な場所を旅してきました。 一度しか訪れていない場所。たびたび訪れた場所。その中に強く印象に残っている特別な場所があります。 僕にとっては永遠の、それらの場所のことを書いておきたいと思います。 ********…

カンディンスキー「即興:洪水」における色彩の洪水について (絵の採掘坑 4)

ドイツ/ミュンヘンにある市立レンバッハハウス美術館は、芸術家グループ「青騎士」の作品群の他に類をみないコレクションで名高い。 ここでは、「青騎士」のメンバーであったガブリエレ・ミュンターの寄贈による作品によって、「青騎士」時代のカンディンス…

フリードリヒの「ドレスデン近郊の大猟区」 (絵の採掘坑 3)

ドイツ・ロマン主義の風景画家フリードリヒの作品に「ドレスデン近郊の大猟区」があります。 太陽の姿が微かに認められる茜色の空。夕暮れの光が空から遠のき、河の流れる湿地帯は闇の中に落ちていきます。 観る者の視線は地平線へと引き込まれ、日没直前の…

ユーゲン王子の「古城」 (絵の採掘坑2)

この絵は、スウェーデン王室のユーゲン王子(Prins Eugen)が描いた「古城」という作品です。 正方形のキャンバスに大きく描かれているのは、緑の丘に建つレンガ屋根の建物、抜けるような青空、そしてその間に広がる雲。 この絵の主題は雲であり、青空に放射…

ヴァルトミュラーの「窓辺の若い農婦と三人の子供達」 (絵の採掘坑 1)

今日は好きな絵について。 窓辺で父親の帰りを待っていたのでしょう。こちらへ向かってくる父親を見つけ、幼い子供が母親を見上げて話しかけています。 母親は既に夫の姿に気づいていて、正面を見つめて優しく微笑んでいる。反対側の窓辺には、お兄ちゃんが…

西伊豆ワンダーランド(2)-雲見、伊豆半島 (センス・オブ・ワンダー3)

そもそも岩地海岸を訪れるきっかけとなったのは松崎町雲見でのオートキャンプであったことは前回触れました。 la-musicaファミリーは富士山フリークで、富士山の見える裾野、御殿場、山中湖、田貫湖などでキャンプしたり、大観山、日本平、由比ヶ浜などへ富…