la-musicaの美の採掘坑

自然、美術、音楽、訪れた場所などについて、「スゴイ!」「きれいだな...」「いいね」と感じたものごとを書き留めています。皆さんの心に留まる記事がひとつでもあればうれしいです。

生物多様性センター~初回訪問 (センス・オブ・ワンダー 33)

7月に山中湖でキャンプした機会に、午後のチェックインまでの時間を富士吉田市生物多様性センターで過ごすことにしました。

生物多様性センターは、生物多様性国家戦略に基づき、我が国の生物多様性保全を積極的に推進し、世界の生物多様性保全に貢献するために設立された、環境省自然環境局に属する機関です。

主たる業務は、①自然環境保全調査の実施、②生物多様性情報の収集・管理・提供、③文献等資料並びに動植物標本の収集・保管、④生物多様性保全に関する普及啓発、⑤国際協力 です。

センターのパンフレットに、「生物多様性」と「設立の背景」について下記の説明があります。

生物多様性とは、地球上に存在するすべての生き物の間に違いがあることを意味し、遺伝子、種、生態系の三つの観点から捉えられる。

生物多様性は生態系のバランスを維持する上で重要であるばかりでなく、私たちの生活にも計り知れない恵みをもたらしてくれる。

・しかし近年人間活動による生物の生息地の破壊や乱獲などのために、地球上の生物多様性は急速に失われつつある。

生物多様性保全とその持続可能な利用に世界全体で取り組むことを目的として1993年に「生物多様性条約」が発効し、わが国の基本方針を1995年に「生物多様性国家戦略」として決定した。

 生物多様性センターは、この国家戦略を受けて、我が国の生物多様性保全を積極的に推進し、世界の生物多様性保全に貢献するための中核的拠点として1998年に設立された。

生物多様性センターのリーフレットから

(生物多様性センターのリーフレットから)

我々が訪問したのは土曜日の午前中。窓口にNPOのスタッフの方が一人おられて館内を案内してくれました。

エントランスホールには標本の一部が展示され、又、動物の毛皮なども触れられるように置かれています。

広い図書資料閲覧室には3万冊の資料が所蔵されているそうです。

展示ロビーには、"国連生物多様性の10年日本委員会"が推薦する子供向け図書、「生物多様性の本箱」100冊が揃えられていて閲覧できるようになっていました。

又、生物多様性、日本の野生動物や国立公園等についてのパンフレット類もたくさん置かれていて、手にとれる資料も充実していました。

我々が滞在していた間は他に訪問者がいなかったため、展示室もじっくりと見学できました。

展示室「つながりうむ」では、生物多様性とはどんなことか、今何が起きているのか、守るためにどのような取り組みが行われているのか等について展示・説明されています。

中央にはシアターもあり、日本の自然環境と生物多様性の豊かさ・大切さを伝える短編映像を観ることができました。

以前から生物多様性に興味を持っている小学六年生の娘は、展示室見学に加え、「生物多様性の本箱」の本を閲覧し、子供のための生物多様性に関する資料も色々と入手できたことで満足した様子。

一方、小学三年生の息子は、館内の様々な場所に配置された野生動物のフィギュアを探すゲームに熱中。

フィギュアが小さい上に見つかりにくいところに置かれているので意外と苦労しましたが、ヒントを貰いながらなんとか全て確認できました。

おまけにバッジとカブトムシのカードをもらってゴキゲンでした。

帰り際に窓口のスタッフの方に挨拶にいったところ、翌週の日曜日、8月2日に「生物多様性まつり2015」という年に一度のイベントがあることを教えてもらいました。

同イベントには色々なプログラムがあることを知りましたが、その中でも標本収蔵庫ツアーには特に興味を惹かれました。

普段は未公開の標本収蔵庫をこの日だけは特別公開するという企画です。

その他にも葉脈標本、押し花コースターや間伐材うちわの工作体験等もあるので、この時点で来週の再訪を心に決めました。