高尾山ハイキング (センス・オブ・ワンダー 31)
天気が良かった6月最初の日曜日、ハイキングでもしようということで、家族で高尾山に行くことにしました。
社会人になって暫く中央線沿線に住んでいた頃、電車で寝過ごし度々高尾まで行ってしまったものでしたが、高尾山には一度も登ったことがありませんでした。
子供達は、以前、NHKの番組「探検バクモン」の"修行せよ!高尾山"の放送回を見ていたので、高尾山がどういう場所かの事前知識はあったようです。
山麓から高尾山展望台まではリフトで上がることに。
子供達はリフトには初めて乗ったので、揺れを楽しんだり、下の方を覗きこんで興奮したりしていました。
山上駅近くの展望地で都心の高層ビルやスカイツリーを眺め、表参道の1号路で薬王院を目指します。
タコ杉の隣の「開運・ひっぱり蛸」を撫でたり、"懺悔懺悔六根清浄"と唱えて「六根清浄石車(ろっこんしょうじょういしぐるま)」を回したりしながら、浄心門をくぐり男坂の108段の階段を上って薬王院へ。
薬王院境内では、「願叶輪潜(ねがいかなうわくぐり)」を願を掛けながらくぐり、その奥にある大錫杖を鳴らして祈願。
薬王院の本堂参拝後、裏手にある山道を進むとそれほど時間もかからず高尾山山頂に到着です。
行楽日和で大勢のハイキング客が山頂広場にレジャーシートを広げて休憩中で、我々も木陰に場所を見つけて昼食をとりました。
599mの山頂から麓へは、沢沿いの谷間の道を歩く6号路で下りました。
山頂から暫くは階段を下ります。
階段が切れた後すこし山道を進むと、道は細くなって所々に水が流れる沢の路になります。
下ってくる人も登ってくる人もそれなりにいて、道が狭まるところではすれ違いのため渋滞になったりしますが、傍らに沢が流れる気持ちの良い道なので、新緑を楽しみながらゆっくり下りました。
道端で見かけたシダの葉の広がるさまが美しかったので思わずシャッターを切りました。
葉が重なることなく、ジグソーパズルのように、幾何学的に面を埋めるように広がっていました。
前を歩くグループが"アッ"と叫んで遠くの方を指差して望遠レンズで写真を撮っていたので、"何かあるのですか"と聞いてみると、"セッコク"という花が咲いているのだ、と教えてくれました。
初めて聞く花の名前でしたが、この時期高尾山で見ることができるラン科の花で、樹木の上に着生する植物なのだそうです。
かなり離れたところにある樹の枝からぶら下がるように白い花が咲いています。
望遠レンズでなんとか写真におさめることができました。
帰宅した後に調べてみて、漢字では「石斛」と書くこと、健胃・強壮作用などがあって漢方薬として用いられることを知りました。
又、この時期に高尾山で見ることができるため、セッコクを見に訪れる人が多いほど、高尾山のセッコクは知られていることも知りました。
セッコクを眺めた場所から道を曲がると、修行者が滝行をすることができる琵琶滝まではすぐ。
琵琶滝から麓までは一息。
この日のハイキングはは上りに途中までリフトを使ったので楽をしました。
"初高尾山"でしたが、この歳になって初めて見る花もあったりして、楽しいハイキングでした。