la-musicaの美の採掘坑

自然、美術、音楽、訪れた場所などについて、「スゴイ!」「きれいだな...」「いいね」と感じたものごとを書き留めています。皆さんの心に留まる記事がひとつでもあればうれしいです。

星を見る夕べ (センス・オブ・ワンダー 28)

昨晩、かわさき宙と緑の科学館の「星を見る夕べ」に行ってきました。

最初にプラネタリウムでその日観察する星空についての説明を聞いた後、屋上の天体観測スペース「アストロテラス」で星空を観察しました。

この日、天体望遠鏡で観測したのは、月、金星、木星プレアデス星団、プレセペ星団です。

又、持参した双眼鏡や説明ボランティアの方から借りた双眼鏡で、北斗七星や北極星なども観測しました。

妻や自分は双眼鏡の力を借りないと見えない星々も、子供たちには肉眼でもかなりの程度見えていたようです。

下の図は娘がまとめたものです。

2015年3月28日の星空

最初に天体望遠鏡で眺めたのは月のすがたです。

昨晩は半月でしたが、下の写真の真中から少し左寄りの部分から右半分が観察できました。

中心から少し下に位置する"プトレマイオス"や"アルフォンスス"他のクレーター群がくっきりと観測できましたし、中心から少し上にあるアペニン山脈も見えました。

倍率の低い別の望遠鏡では、もう少し大きく月のすがた全体をとらえ、ウサギのすがたに例えられる、"晴れの海"、"静かの海"といった月の海が観測できました。

月面表

次に観測したのは、この日の一番星の金星。

天体望遠鏡で観察すると目が痛いほど明るいすがたでした。

二番星の木星ガリレオ衛星とともに観測できました。

プラネタリウムでの事前解説で、子供達が観測会で見た木星をマカロン、たこ焼き、ハンバーガー、ダブルバーガーなどの食べ物に例えていたとの説明がありましたが、この日天体望遠鏡で見た木星は、まん中に二本線がはいっていて、自分にとっては"マカロン"という例えがしっくりきました。

木星には60個以上のたくさんの衛星が発見されているとのことですが、特に大きな四つは1610年にガリレオ・ガリレイによって発見されたことから「ガリレオ衛星」と呼ばれています。

この日は、(木星に近い方から)イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの四つが片側に並んで見えました。

天体望遠鏡からは、一番下に、まん中に縦二本線のある木星、その上にイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストと、縦一直線に五つの星が並ぶイメージで観測しました。

木星とガリレオ衛星

3台の大型望遠鏡以外の望遠鏡では、"プレアデス"と"プレセペ"の二つの散開星団を観測することができました。

プレアデス星団はおうし座にあって、牡牛の首にあたり、日本では"すばる"と呼ばれています。

望遠鏡では、青白い潤んだように光る星が数十個輝いて見えました。

持参した双眼鏡でも塊をとらえることができましたが、娘は目を凝らして肉眼でとらえていました。

プレアデス星団

誕生日の星座がかに座の息子は、プラネタリウムの説明で、この日、木星の近くにあるかに座は肉眼では見えにくいと聞いて少しがっかりしていましたが、屋上での観測ではボランティアの人にどのあたりにあるのかを聞いて見上げていました。

そのうち、はじめは月を観測していた望遠鏡で、かに座のプレセペ星団を観測するよう調整してくれました。

かに座の中央に位置するプレセペ星団の、白く輝く星の集まりを観測することができて息子も大満足。

プレセペ星団

"あの星は何ですか?"というような質問に対してもボランティアの人達が丁寧に解説してくれるので、時間の許す限りじっくりと星空観察を楽しみました。

観察した星々について興奮して語る子供達とともに、我々も知的好奇心が刺激されるエキサイティングな時間を過ごすことができました。