無花果のジャム (手づくりバンザイ 4)
無花果(イチジク)は自分にとっては馴染みのない果物でした。
幼い頃に住んでいた家の庭には無花果の樹があって、その樹に蛇が絡みついていた記憶があります。
その頃に生の無花果を食べたことがあったのでしょうが、はっきりしない味と細かい種がいやだったのでしょう、物心がついてからは食べた記憶がありません。
数年前に実家に帰省した際、両親がフランス・ピレネーに住む友人から貰ってきたという無花果のジャムを食べたのですが、それがとてもおいしくて、無花果に対する印象が少し変わりました。
先日、近くのスーパーマーケットで見切り品と思しき熟した無花果が売られていたので、試してみようという気になって買って帰りました。
まずは生の無花果を一個、家族で分けて食べてみました。
食べられなくはないのですが、自分にとっては訴えてくるものがなく、やはり生の無花果は好きになれません。
妻も同様で、結局残りは全てジャムにすることにしました。
妻がネットで調べた簡単レシピで無花果ジャムを作ってくれたのですが、こちらは素晴らしく美味しく出来上がりました。
チーズとの相性も良く、カマンベールチーズにつけたり、フランスパンにKiriクリームチーズとジャムを塗って食べると結構いけるので、あっという間に食べ終わってしまいました。
もっと楽しみたいので、妻に同じスーパーマーケットで、ジャムづくりのために無花果を買ってきてもらいました。
そして今度は、自分でつくってみることにしました。と言っても、妻に教えてもらいながらなのですが。
材料は、①無花果5個350g ②砂糖100g(無花果に対して約30%) ③レモン半分(レモン汁) のみです。
レモン汁は甘味と酸味を整えるため、発色をピンク色にするために入れます。
香りづけにラムやブランデーを加えるレシピもありましたが、お酒の香りが勝ってしまうリスクはとりたくなかったのでやめました。
無花果5個。
皮を剝きます。その後で細かく刻みます。
細かく刻んだ無花果を陶器の小鉢に入れ、砂糖とレモン汁を加えてよくかき混ぜます。
よくかき混ぜた材料を電子レンジで煮立てます。
最初は煮立てるまでに時間がかかるので6分半レンジで加熱しました。そして、煮立ってできたあくを取ります。
次は5分間レンジで加熱して、またあく取りをします。
更にもう一回5分加熱し、あくを取ったら完了。
出来上がった熱いジャムを小鉢から煮沸しておいた瓶に移します。
普通のジャムの瓶をいっぱいにした後で若干余るぐらいの量でした。
冷めてきたら冷蔵庫に入れて翌朝まで。
さっそく翌朝から朝食のパンのお供に欠かせなくなりました。
そして、妻がいつの間にか次の仕込み用の無花果を買ってきていることに気が付きました。
まだまだ楽しめそうです。