la-musicaの美の採掘坑

自然、美術、音楽、訪れた場所などについて、「スゴイ!」「きれいだな...」「いいね」と感じたものごとを書き留めています。皆さんの心に留まる記事がひとつでもあればうれしいです。

新穂高ロープウェイ (センスオブワンダー 20)

戸隠では雨に降られましたが、翌日は朝から天気が良かったので、北アルプスの山々を見に新穂高ロープウェイで西穂高口まで昇ってみることにしました。

白州や蓼科には時々出かけているので、南アルプス八ヶ岳の景色には馴染みがあるのですが、北アルプスの山々については幾つかの山の名前の他はほとんど知識がありません。

今回是非ロープウェイ山頂から北アルプスのパノラマを楽しみたいと考えました。

朝10時過ぎに第1ロープウェイ乗り場の新穂高温泉駅近くに着いた時には既に駐車場はいっぱい。

第2ロープウェイの乗り場に近い鍋平高原駐車場へ向かうよう促されました。

鍋平高原駐車場に向かう道は路肩に駐車している車も多く、すれ違うのが一苦労。

第2ロープウェイの乗り場まであと1kmほどのところで渋滞で止まってしまいました。

ただ、ちょうど鍋平園地駐車場の近くだったので、渋滞の列から抜けてそちらへ停めることにしました。

結局鍋平園地駐車場もいっぱいだったので、更に少し行ったところの"山小屋友交会"駐車場に停め、第2ロープウェイ乗り場のしらかば平駅に向かいました。

第2ロープウェイは二階建てで定員121名。しらかば平駅(1,308m)と、山頂の西穂高口駅(2,156m)を7分で結びます。

ロープウェイ乗り場も長蛇の列でしたが、この日は10分間隔での運行で、30~40分ほど待って11時40分頃乗車できました。

行きは二階、帰りは一階でした。

新穂高ロープウェイ

駐車場に着いた頃から少し雲が出てきたので山頂駅に着くころは雲の中かもと心配しましたが、杞憂に終わりました。

西穂高口駅の屋上にある山頂駅展望台からは北アルプスの山々を 360度のパノラマで眺めることができました。

新穂高ロープウェイ案内

山頂の西穂高口から一番近い山は西穂高岳(2,909m)です。近くには西穂山荘(2,385m)も見えました。

西穂高岳

槍ヶ岳(3,180m)もくっきりと見えました。

槍ヶ岳の右手で雲にかかっているのが大喰岳(3,101m)、その右手が中岳(3,084m)です。

槍ヶ岳 大喰岳 中岳

槍ヶ岳は一時雲に覆われましたが、そのうちにまた姿を現しました。

雲の中の槍ヶ岳

ロープウェイを見下ろす方向に目を向けると正面に笠ヶ岳(2,898m)が目に入ります。

笠ヶ岳

そして、槍ヶ岳に対して全く反対の真後ろの方向には遠くに乗鞍岳が望めます。

乗鞍岳方面

西穂高口駅の外には千石園地と呼ばれる園地が広がっていて、西穂高方面に道が伸びています。

手前の西穂山荘まではおよそ1時間半ほどの距離です。

あまり時間がなかったので、原生林の樹間を縫うこの散策コースを片道15~20分程度歩いてまた引き返しました。

昨日の雨で結構道がぬかるんでいました。

北アルプス

途中でギンリョウソウという腐生植物を見つけました。

腐生植物は、菌根を形成し、生活に必要な有機物を菌類から得ることで生活をする植物のことです。

銀龍草

下りのロープウェイには13時半頃乗りました。

山小屋友交会駐車場の前の道は迂回路となっていて、中尾高原まで降りる道は路駐もなく対向車も少なくてスムーズでした。

そして、昨年訪れた、栃尾温泉のそばの小川のせせらぎに下りて少し休息。

ジェットボイルでお湯を沸かしてラーメンを茹でて遅めの昼食を採り、滞在先の乗鞍高原一の瀬キャンプ場への帰路につきました。

旅行から戻り、我々がロープウェイで昇った日の数日後に、北穂高岳滝谷出合の登山道付近で登山者3人が雨で増水した沢に流された、とニュースで聴きました。

とても驚きショックでした。