那智大滝 (プチ絶景 6)
先に書きましたが、平家物語に親しんだ20年ほど前から熊野と那智の滝は是非とも訪ねたい場所でした。
今回念願が叶い、熊野三山にも熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の順に参詣してきました。
熊野那智大社から飛瀧神社へ向かう下り道、青岸渡寺の三重塔越しに那智の滝が遠望できます。
飛瀧神社の鳥居をくぐり、那智の滝へ向かう石段の参道を下っていきます。
飛瀧神社の御神体として崇められる那智の滝は落差133mで、一段の滝としては落差日本1位を誇ります。
滝の落ち口の岩盤に3つの切れ目があって、3本になって滝が落ちることから那智の滝は「三筋の滝」ともいわれます。
滝の落ち口の幅は13m。
滝の落ち口には注連縄が張られていますが、この注連縄は毎年2回、7月9日と12月27日に神職の手によって張り替えられます。
ちょうど今週張り替えられてニュースになっていました。注連縄は長さが26m、重さは4kgあるそうです。
さすがに注連縄までは判別できませんでした。
那智の滝自体が御神体なので、本殿も拝殿もなく直接滝を拝むことなります。
滝つぼに至る手前に鳥居が設けられていて、賽銭箱もあります。
初穂料を納めると左手にある通路から滝見台に登ることができます。
階段を少し上ると「那智御滝水」と称される御神水が湧いている場所があります。
そのすぐ傍らに神杯が用意されていて、初穂料を納めればその神杯で延命長寿のご利益があるとされる御神水を頂くことができます。冷たくておいしい水でした。
更に参道を上ったところの滝見台に立つと、何にも遮られない滝の姿が目の前に広がります。
聞こえるのは落ちてくる水柱が岩にぶつかり砕ける音の響きだけ。霧となって飛んでくる水しぶきが柔らかくて心地よいです。
大昔から自然への畏怖を感じさせる場所であったことが肌で感じられる場所でした。