モン・サン・ミシェル (プチ絶景1)
最近、絶景について紹介する本がたくさん出版されていて楽しく見ているのですが、これまで自分が見てきた景色の中で自分にとって絶景と言えるスポットを整理してみたくなりました。
絶景の紹介というからには美しい写真が必要ですが、自分が写してきた限られたストックの中からいくらかでも紹介していければと思います。
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世界文化遺産に登録されている、フランス西海岸のサン・マロ湾上に浮かぶモン・サン・ミシェル(Mont Saint-Michel)を訪れたのは大学生の頃。
ドイツ、オランダ、フランス、ベルギー、イギリスと旅して、イングランド南岸のポーツマスから、再びイギリス海峡を隔てたフランス・ブルターニュの港町サン・マロにフェリーで渡りました。
サン・マロからはドル→ポントルソンと国鉄バスで移動し、ポントルソンからモン・サン・ミシェルへはタクシーで向かいました。2月の晴れた日でした。
モン・サン・ミシェルへアプローチする一本道から正面に望む、モン・サン・ミシェルと頂上に聳える修道院のシルエットは美しかった。
前日に訪れたサン・マロの街と同様にモン・サン・ミシェルも城壁に囲まれた街。
坂が多く道が入り組んでいるものもだいたいぐるりと回れます。
夕方から日没にかけてゆっくりと島を散策しました。
潮が引いているため、海なのに沼地に囲まれているように見えます。
砂地に修道院の影が落ちている。
砂地に少したまった海水がエメラルド色に見えました。
水平線へ沈みつつある太陽。潮が引いた砂地にも茜色の太陽の光が映ってキラキラしています。
夕日が沈んで茜色と群青色のグラデーションに染まる空と海面。
砂地にささった木の棒の先には空き缶が引っ掛けられています。
自分でもお気に入りの写真です。
日没は19時少し前。その余韻に浸っている間に島の反対側では満月が輝いていました。
素晴らしい日没と満月を同時に鑑賞することができて大満足でした。
自分にとっての絶景の原点といえる場所かもしれません。