la-musicaの美の採掘坑

自然、美術、音楽、訪れた場所などについて、「スゴイ!」「きれいだな...」「いいね」と感じたものごとを書き留めています。皆さんの心に留まる記事がひとつでもあればうれしいです。

みたび、オオムラサキ! (センス・オブ・ワンダー 32)

七夕の前の週末にオオムラサキセンターに行ってきました。

オオムラサキの成虫に会いに七夕の時期に訪れたのは今年で三度目。

梅雨明け前のその日は朝から雨。

北杜市オオムラサキセンターに到着した朝10時頃には雨はあがっていましたが、曇り空で湿度も高い状態でした。

オオムラサキセンターのスタッフの方の説明では、オオムラサキの成虫は、雨天時や曇りの日にはあまり活発には活動しないとのこと。

オオムラサキセンターの生態観察施設「ひばりうむ」内には100頭程の成虫がいるとのことでしたが、その時点ではまだオオムラサキの成虫が舞う姿は見られませんでした。

ちょうど羽化した羽も乾いたオスの成虫がいて、スタッフの方が娘に「チョウには何本脚があるか知っている?」と聞きました。

娘は何故そのような質問をされるのか戸惑いながらも「6本です」と答え、スタッフの方が「じゃあよく見てごらん」と娘の掌の上に載せてくれました。

オオムラサキ 2015-2

オオムラサキは娘の指に脚をひっかけながら掌にのり、4本の脚でつかまって歩いています。

オオムラサキ 2015-1

ただ、よく観察してみると、頭部と前の脚(中脚)の間に2本の前脚が小さく折り畳まれてているのがわかります。

オオムラサキが属するタテハチョウ科の蝶は皆同様に成虫の前脚が退化して短くなっているそうで、一見したところ脚が4本しかないように見えるのです。

退化した前脚は歩行や掴まるためには役立たないものの、一方で味を感じたりする感覚器官として機能している由。

過去二度訪れて観察しているのに意識していなかったのは情けなし…

もうすぐ羽化するであろう蛹も見つけました。

手を触れていないのに蛹が自らブルブル震えるのを見て羽化は近いかもと期待して、暫く観察した後も何度か見に戻りましたが、結局滞在した3時間強の間には羽化しませんでした。

羽化して羽を乾かしているオオムラサキの成虫も数頭いました。

羽を乾かし終えたオオムラサキが飛び立つ瞬間を見たいと思い、こちらも観察していたのですが、残念ながら一部は見逃してしまい、残りも滞在時間中には飛び立ちませんでした。

それでも、じっとして羽が乾くのを待っているオオムラサキを近くでじっくり観察できました。

オオムラサキ 2015-4

お昼になるに頃には、葉の陰に隠れてとまっていたオオムラサキたちが舞い飛び始めてくれました。

オオムラサキ 2015-3

毎回訪れる度に新たな発見がある、七夕のイベントのオオムラサキセンター訪問です。